足元やデスクの上が電源タップとケーブルでごちゃごちゃ……そんなときは、電源タップを壁や家具の側面に「壁掛け(浮かせる収納)」にするとスッキリします。
この記事では、賃貸でも壁を傷つけずにできる「貼ってはがせる壁掛け」の方法(剥がせる両面テープ・面ファスナー・粘着フック)を、壁紙の保護やキレイな剥がし方、落下させないための耐荷重チェックまで含めて解説します。
ネジやクランプでしっかり固定したい場合は「電源タップをネジ・クランプでがっちり固定する方法」、固定方法全体の比較は「電源タップを固定するおすすめの方法5選」を参照してください。
電源タップを壁掛けにするメリット

デスク周り・床がすっきりして掃除が楽になる
電源タップを壁掛けにして床から浮かせると、見た目がすっきりし、掃除も楽になります。
視界に入るケーブルが減り、掃除機やフローリングワイパーをかけるときにタップを持ち上げる手間がなくなるからです。
ロボット掃除機を使っている家庭でも、ケーブルの巻き込みエラーを防げます。
床置きをやめて壁面や家具の側面に移すだけで、日々のストレスが減ります。
テレビ裏の配線を隠して生活感をなくせる
テレビ裏の電源タップをテレビ台の裏や壁面に固定すると、正面からケーブルの束が見えなくなります。
テレビ周りはAV機器やゲーム機で配線が最も密集しやすく、床置きのままだと生活感が出てしまうからです。
タップを浮かせて固定し、余ったケーブルをまとめれば、リビングの印象が大きく変わります。ケーブル自体をすっきりまとめる結束バンドやケーブルクリップも併用すると、壁掛け後の見た目がさらに整います。
ホコリが溜まりにくくトラッキング対策になる
床置きをやめて浮かせることは、ホコリの蓄積を防ぎ、トラッキング火災のリスクを下げることにもつながります。
コンセントとプラグの隙間にホコリが溜まり、そこに湿気が加わると発火の原因になり得るからです。
空中に浮かせておけばホコリが溜まりにくく、衛生的な状態を保ちやすくなります。
そもそも壁掛けに向いている電源タップの特徴
壁掛けにしやすいタップと、そうでないタップがあります。買い替えのタイミングであれば、次のような特徴を持つ製品を選ぶと設置がぐっと楽になります。
- 壁掛け用の穴があらかじめ空いている:ネジ固定にも両面テープにも対応しやすく、粘着面積も確保しやすくなります。
- 背面が平らなフラットタイプ・スリムタイプ:曲面や凹凸のあるデザインより、テープや面ファスナーがしっかり密着します。
- コードが柔らかく取り回しやすい:壁沿いに這わせたときに反発が少なく、見た目もすっきりします。
- プラグ挿入口の向きが選べるタイプ:差込口が正面や下向きに配置されていると、壁掛け後にプラグの抜き差しがしやすくなります。
逆に、丸みのある大きなボディや、差込口が密集して大きなACアダプタ同士が干渉しやすいタイプは、壁掛けにすると使い勝手が悪くなりがちです。壁掛け前提で新しく購入する場合は、店頭やレビューで背面の形状を確認してから選びましょう。
賃貸で壁を傷つけない!貼ってはがせる壁掛けの方法

剥がせる強力両面テープ(魔法のテープ)
賃貸で手軽に壁掛けするなら、剥がせる強力両面テープ(通称:魔法のテープ)が定番です。
アクリル製で粘着力が強く、水洗いで繰り返し使えるものが多く、剥がすときも糊が残りにくいからです。
タップの裏に貼って壁や家具の側面に押し付けるだけで設置できます。
ただし壁紙に直貼りすると剥がすときに壁紙ごと剥がれることがあるため、次で説明する下地保護とセットで使ってください。
面ファスナー(着脱・位置調整をしたい人向け)
ときどき手元に外して抜き差ししたいなら、両面テープ付きの面ファスナー(マジックテープ)が便利です。
普段はしっかり留まり、必要なときはベリッと外せるので、大きなACアダプタの差し替えが楽だからです。
片側をタップ裏、もう片側を壁や家具側に貼って使います。位置の微調整もしやすい方法です。
粘着フック+ワイヤーネット(穴を開けずに浮かせる)
壁に直接テープを貼りたくない場合は、跡が残らない粘着フックとワイヤーネットの組み合わせが有効です。
タップ背面に壁掛け用の穴がない製品でも、ネットに結束バンドで縛り付ければ空中に固定できるからです。
壁紙用の粘着フックを2つ貼ってワイヤーネットを吊るし、そこにタップと余ったケーブルをまとめて固定します。
テレビ裏でルーターやHDDごとまとめたいときにも使えます。
3つの方法の比較:どれを選ぶ?
それぞれ得意なシーンが異なるため、用途に合わせて選びましょう。
| 方法 | 取り外しやすさ | 耐荷重の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 剥がせる強力両面テープ | 剥がすとやや手間(下地保護が前提) | 比較的高め(製品による) | 一度設置したら動かさない場所 |
| 面ファスナー | 簡単に着脱できる | テープよりやや低め | ACアダプタの抜き差しが多い場所 |
| 粘着フック+ワイヤーネット | フックごと簡単に外せる | フックの耐荷重に依存 | タップ以外もまとめて吊るしたい場所 |
耐荷重の実際の数値はメーカー・製品によって大きく異なるため、必ずパッケージ記載の数値を確認してから選んでください。設置場所を頻繁に変える予定がなければ両面テープ、充電器の抜き差しが多いなら面ファスナー、タップ以外の機器もまとめて浮かせたいなら粘着フック+ワイヤーネット、という順番で検討すると選びやすくなります。
壁紙を守る下地保護と、キレイな剥がし方
賃貸で退去時のダメージを避けるには、テープを貼る前の下地保護と、剥がすときの手順が重要です。
強力なテープを壁紙に直貼りして無理に剥がすと、壁紙が破れて修繕費が発生することがあるからです。
- 貼る前に、壁紙保護シートかマスキングテープを下地として貼り、その上に両面テープを重ねる
- 凹凸の強い壁紙はテープが効きにくいので、ツルッとした面を選ぶ
- 剥がすときはドライヤーの温風で粘着を弱め、ゆっくり引く
- 退去前提なら、貼った位置・使ったテープを控えておくと復旧が楽
賃貸契約書に「原状回復」の特約がある場合は、テープの粘着剤が壁紙の変色や跡として残らないタイプかどうかも確認しておくと安心です。心配な場合は、まず目立たない場所で試し貼りしてから本設置するとよいでしょう。
落下させないための耐荷重チェック
貼り付け式は手軽な反面、重さに弱いので、タップ+挿すACアダプタの合計重量を意識して選びます。
大きなアダプタを何個も挿した重いタップを弱いテープで貼ると、数日で粘着が負けて落下することがあるからです。
電源タップ本体はおおむね100〜300g程度、ノートPCやモニターの大きめのACアダプタは1個あたり100〜300g程度になることが多く、複数挿しでは合計500g〜1kg近くになることも珍しくありません。テープやフックのパッケージ記載の耐荷重を確認し、実際に挿す予定のアダプタの数まで見込んで余裕を持たせましょう。重い機器を多数つなぐなら、貼り付け式より「ネジ・クランプでのがっちり固定」が安心です。
壁に密着させすぎない:放熱とトラッキング対策
壁掛けにする際は、タップの背面全体を壁にぴったり密着させず、わずかに隙間ができる形で固定すると、熱がこもりにくくなります。長時間通電したままの箇所は、密閉に近い状態が続くと放熱がしにくくなるためです。壁掛けにしたからといって定期的な点検が不要になるわけではないので、コードの発熱やプラグ周りのホコリは引き続きチェックしてください(詳しくは「電源タップの耐用年数と安全な買い替えガイド」)。
設置場所別の壁掛けのコツ

デスク周り
デスクでは、天板裏や脚の側面に横幅の狭いスリムタイプを貼り付けると、作業スペースを邪魔しません。
USBポート付きを選べば大きな充電器を減らせて、さらにすっきりします。
タップ選びは「電源タップおすすめの選び方完全ガイド」も参考にしてください。
テレビ裏
テレビ裏は、粘着フック+ワイヤーネットでタップ・ルーター・HDDをまとめて浮かせると管理が楽です。
一度設置したら動かさないことが多いので、配線をまとめて隠す「電源タップの収納」もあわせて検討するとよいでしょう。
キッチン・水回り
キッチンは、冷蔵庫やスチール棚などの金属面があれば、貼り付けよりマグネット式のほうが手軽で確実です。
水はねやホコリを防ぐシャッター付きだとより安心です。マグネット式は「電源タップ マグネットで配線スッキリ」で解説しています。水回りは湿気がこもりやすく、両面テープの粘着力が落ちやすい環境でもあるため、シンク直上など水がかかりやすい場所への貼り付けは避け、少し離れた乾いた面を選びましょう。
よくある質問
賃貸でも本当に壁を傷つけずに済みますか?
壁紙保護シートを下地に使い、正しい手順で剥がせば、壁紙への直接的なダメージは避けやすくなります。ただし壁紙の種類や経年劣化の状態によっては、テープ跡がわずかに残る場合もあるため、心配な場合は目立たない場所で試し貼りしてから本設置することをおすすめします。
両面テープはどのくらいの期間持ちますか?
製品や設置環境によって差がありますが、湿度や温度変化の大きい場所では粘着力が落ちやすくなります。定期的に貼り付き具合を目視で確認し、緩んでいるようであれば早めに貼り替えましょう。
石膏ボードの壁でも使えますか?
この記事で紹介している貼ってはがせるタイプは、石膏ボード・コンクリート・タイルなど、表面が比較的平滑な壁であれば使用できます。凹凸の大きい壁紙やザラザラした素材は粘着力が落ちやすいため、事前に確認しておきましょう。
重い電源タップを壁掛けにしても大丈夫ですか?
タップ本体とACアダプタの合計重量がテープ・フックの耐荷重を超えないことが前提です。重い機器を多数つなぐ予定がある場合は、貼り付け式ではなくネジ・クランプでの固定を検討してください。
剥がした後、テープの糊が残ってしまったらどうすればいいですか?
ドライヤーの温風で温めながら少しずつこすると取れやすくなります。無理にこすると壁紙を傷める場合があるため、市販の糊はがし剤を目立たない場所で試してから使うと安心です。
今持っている電源タップに壁掛け用の穴がない場合はどうすればいいですか?
穴がなくても、この記事で紹介した剥がせる強力両面テープや面ファスナーを本体裏に貼ることで壁掛けにできます。本体の形状が丸みを帯びていて平らな面が少ない場合は、粘着フック+ワイヤーネットの組み合わせを使うと、結束バンドで固定できるため取り付けやすくなります。
まとめ:賃貸の壁掛けは「下地保護+耐荷重」でうまくいく
賃貸で電源タップを壁掛けにするなら、剥がせる強力両面テープ・面ファスナー・粘着フックが基本の選択肢です。壁掛け前提で製品を選ぶなら、背面が平らで壁掛け用の穴があるフラットタイプを選ぶと設置がスムーズです。
壁紙保護シートやマスキングテープで下地を守り、テープやフックの耐荷重を確認しておけば、退去時のトラブルも落下も避けられます。
金属面ならマグネット、重い機器を多数つなぐならネジ・クランプが向いています。
設置場所ごとに向いている方法は異なるため、デスク周りなら剥がせる両面テープ、テレビ裏なら粘着フック+ワイヤーネット、キッチンなど金属面があればマグネットというように、部屋の状況に合わせて使い分けるのがポイントです。
方法全体の比較は「固定するおすすめの方法5選」をご覧ください。
